風と共に去りぬと聞いて
「風と共に去りぬ」と聞いて、何を思い出しますか?
ロマンティックに見つめ会う、レッド・バトラーとスカーレット・オハラ?
夕闇の中、「二度とひもじい思いはしない!」とスカーレットが誓うシーン?
柱にしがみつき、コルセットを締められているスカーレット?
それとも白とグリーンでコーディネートされた、屋敷のパーティではしゃぐ若きスカーレット・オハラだろうか。
私が思い浮かべるのは、ドクター・ミードが慌しく働く野戦病院と、
地平線を埋め尽くすほどの死体、そして負傷兵である。
「包帯も、薬もない。この人達をどうしたらいいんだ」とドクター・ミードは言う。
それは嘆きでも叫びでもなく、ただ言うだけだ。
ドクターに絶望している暇はないのである。
スカーレット・オハラは既に「キレて」いる。
「私、もう家に帰るわ。もう、人が死ぬのを見るのはたくさん!」
「戦争と平和」のナターシャならば涙を浮かべながら献身的に看病する所だが
スカーレットは冗談じゃねえよ!とばかりに衛生スカーフをなげ捨て、教会から出ていく。
スカーレットはいつも「キレつつ、去りぬ」なのだ。
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ちょっと前、BS2で放映されていた「風と共に去りぬ」を見た。
もう何回か鑑賞し、文庫版の小説5巻も読み、宝塚歌劇でも見ているので、キャラクターとストーリーはバッチリ・・・な筈だったが、新たな発見もあった。
名作こそ、何度も見直すものだなあと実感。
(それに、何度か観たのはすべて吹き替え版で「日曜洋画劇場」などの枠だったので、今回はじめてヴィヴィアン・リーの肉声を聞いた。私にとってのスカーレット・オハラはずっと栗原小巻の声だったのだ)
さて、何を発見したのかというと・・・
クラーク・ゲーブルの横顔は、「セサミ・ストリート」のカーミットにそっくりである
http://www.hollywood-japan.com/pc/index.php?page=itemSearch&id=234
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/c-gable.html
という事と、
「男憎悪」という恐ろしい文法が見てとれる
という事であった。
(詳細は、何かの原稿にします)
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