祝!一路真輝結婚と華麗なる卒業生
東宝ミュージカル「エリザベート」の主演コンビ、一路真輝と
内野聖陽が結婚!のニュースをきき、仕事が手につかない私です。
(ヲイヲイ、今日は会計監査で、監査役のお世話がー)
ゆりちゃん(天海祐希)が人気番組「女王の教室」主演後の月9連投、みきさん(真矢みき)が朝の連続テレビ小説出演後の「アテンションプリーズ」出演など、このところ宝塚卒の方の活躍がめざましいと思っていた所へ、舞台の第一線で活躍していたイチロさんの結婚…!
スカイ・ステージが言うところの「華麗なる卒業生」に、変容が現れていると思う。
(以下、話は大きく脱線します)
かつて宝塚卒業生は、ヅカ時代のノリのままでは主演に使うのは難しかったと思う。 たいての物語の主人公が若く、未熟で、 ドラマが描こうとしているテーマは愛と結婚であったからである。
「華麗なる卒業生」たちは、主人公をサポートする姉、母、職場の先輩、または主人公と違い結婚を選択しない人生を生きる女達を演じるか、その芸達者ぶりを買われての舞台での起用が
主流であった。 が、近頃の天海・真矢の台頭に、現代の新女性像を垣間見ることができるのではないだろうか。 現代ドラマでの主人公像が、「結婚を選ばない人生」にシフトしつつあるのではないか?
NHKドラマ「風のハルカ」で、真矢みきが演じた母「木綿子」(この名、やはり宝塚卒業生の浜木綿子と同じなのは偶然だろうか?)は、暖かい家庭を作りたいという夫の愛を拒み、2人の幼い娘を捨てて仕事に生きる。 婦道の視点からは同感すべきではないが、時代的には大いに同感でき、憧憬してしまうほどに真矢のスーツ姿はかっこいいのであった。
そして、ドラマ後半に母は夫と娘を改めて捨てる。
年下の男との恋に生き、海外に在住、スキル・アップを図るという、この上ない女の業が完成されるという恐るべきドラマなのであった。
…まだ、監査の準備は大丈夫かな?
そして天海のドラマ。
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「女王の教室」の特別篇(ドラマ以前のエピソードを描いたⅠ、Ⅱ)が放映され、評判はよかったが、ドラマ本篇を見た私にとっては、少々「甘過ぎ」だと感じた。
阿久津真矢(真矢という名は偶然だろうか?)の造詣は、「アルプスの少女ハイジ」におけるロッテンマイヤー、「オペラ座の怪人」におけるマダム・ジリー、「ハリー・ポッター」シリーズにおけるマクゴナガル先生と同じであり、天海の怪演によって「ダース・ベイダー」、いや、靴のアップから教室へとカメラがなめていくさまはさながら「ゴジラ」のようであった。
特別篇では、真矢が児童のためを思い、初担任の朝付け焼刃的に鬼教師に変身していたが児童を想う教師が、漏らしてしまうのを承知でトイレに行くのを禁じる筈がない。
「女王の教室」の醍醐味は、母ではない女が職権乱用で人の子供をヒステリックに苛めるという構造である。
これもまた、人道的には同感できないが時代的には大いに憧憬…コホンコホン。
しかし、いくら現代女性が「オニババ」だとしても、あそこまでやることは無いんじゃない…?と思った女性は多い筈である。
私の勝手な憶測であるが(すべてがね)、現在CXで放映中の「アテンションプリーズ」の中で真矢みき演じる三神は、「女王の教室」の真矢へのアンチ・テーゼではないだろうか?
三神教官は真に生徒を思い、指導している。
厳しい言葉だがヒステリーではなく、バカ娘に尊敬を持って接している。
彼女こそマダム・ジリーの末裔だと感じながらドラマを観ている。
最初は一路さんへの結婚祝辞だったのに、現代オニババ考みたいな文章になってしまった。
ちなみに、一路は正統派女優であり、「エリザベート」という作品には「結婚」が隠しテーマになっている部分もあると思うので二人の結婚は順当なものであろう。
いつまでもお幸せに。